青黛十華 小ネタ集
タイトルクリックで出して引っ込める。
ベルモットがコナンを連れて逃亡したのを、あらかじめジョディの車に用意しておいた発信機と盗聴器で距離をとりながら追い、様子を伺う。銃声のタイミングで飛び出すが、先に着いていた阿笠博士がコナンの無事を確認し、十華も確認すると引き上げた。
銀行強盗事件を振り返るニュース映像に『右頬に火傷跡のある男』の姿を見て、沖矢昴と2人で帝都銀行付近を調べてみることに。偶然米花百貨店で爆弾事件に巻き込まれる。
※昴が火傷の男を目にした後
「昴くん、どうしたの?」
「・・・“亡霊”を見つけましたよ」
「!」
「あの完成度は間違いなく“彼女”ですね・・・」
「ベルモット・・・でも、何の為に・・・」
「さぁ・・・それはわかりませんが」
―――
※ポルシェ356Aとキャンティ発見
「ねぇ、あれ」
「ポルシェ356A・・・」
「ジン・・・それに、あのスナイパー、確かキャンティ、だっけ」
「えぇ・・・」
「てことは、やつらも“亡霊”の正体は知らない・・・?」
「可能性の話ではありますが、ゼロでは、いえ、高いでしょうね・・・」
「・・・まさか、ベルモットは赤井秀一が死んだことを疑ってる・・・?」
「・・・」
「安室くん、お会計終わった?・・・安室くん?」
「・・・」
「あ、この人のお姉さんですか?身分証見せて欲しいってお願いしたら、黙っちゃって・・・あっ、でも、あなたも未成年・・・?」
「・・・」
「・・・」
「あ、の・・・?」
「・・・・・すみません、今年で30になります・・・」
「えっ」
「同じく29です・・・」
「えっ!?」
((未成年は久しぶりだなぁ・・・))
「・・・ん」
「・・・起きましたか?青黛さん」
「ん、れ・・・?」
「いつの間にか寝てたんですよ。あれだけコーヒー飲んでよく寝られますね・・・って言ってるそばからまたうとうとして・・・ちゃんと寝ているんですか?」
「・・・いつねたっけ・・・」
「あぁもう、少しだけ待っていてください。片づけたら送って行きますから」
「フー・・・」
「君、未成年の煙草は駄目だ・・・よ・・・?」
「はい?」
「せ・・・青黛さん」
「・・・高木刑事」
「あ、いや、その、あのですね」
「ろくに顔も見ずに声掛けたんでしょ」
「すっ、すみませんでしたっ!」
「高木くん?どうしたの?あら、青黛さん」
「さっ、佐藤さん」
「未成年の喫煙と間違えられて」
「・・・高木くん」
「うっ」
「まぁいいけどねー、慣れてるし」
「う・・・」
「けど顔も見ずにねぇ」
「お、お詫びに何か奢らせてください・・・っ」
「向こうにある自販機のコーヒー」
「缶コーヒーでいいんですか・・・?」
「1本200円のやつね」
「了解しました!」
走って行く高木
「すみませんでした、高木くんが・・・」
「いーのいーの、慣れてるのは事実だし。それに、こういうのって生活安全部でしょ?部が違うのにちゃんと“警察官”をまっとうしてて、いい刑事じゃない」
「・・・えぇ、いい刑事なんです。今みたいにドジを踏むこともありますけど」
「あ、もう1本吸っていい?」
「え、えぇ。あの、青黛さん」
「ポイ捨てはしてないし、まわりに子どもがいないか見てなるべく端で吸ってるわよ」
「ありがとうございます。本当はちゃんとしたところでお願いしたいんですけど・・・」
「それは、ごめんね」
「あ、いえ・・・」
「買って来ました!」
「ありがとう、高木刑事」
「はい、佐藤さんも」
「私のも?」
「そろそろ休憩の時間でしたし」
「ありがとう」
「青黛さん、閉店なんですけど・・・」
「あれ、もうそんな時間?ごめんごめん、とりあえずお会計お願い」
「はい(とりあえず?)」
「片付け終わったら送ってくから」
「はい!?」
チーン(レジ音)
「え?何か問題あった?」
「・・・あのですね、僕は子どもじゃないし、大人の男です。逆ならともかく!」
「私の方が年上だし」
「ひとつしか変わらないじゃないですか!」
「細かいトコ気にするのねぇ安室くん」
「(全然細かくない!)とにかく!僕が送って行きますから!」
「・・・」
「なんですか」
「帰れ、じゃないんだ?」
(ハッ)
「ふふ、わかった、待ってる」
「っは、ボロボロねぇ、安室くん」
「な、にを・・・言って・・・そんな、傷で・・・」
「大丈夫よ、私なら。防弾チョッキは着てるし、当たったのは、急所じゃない、し」
「それでも出血が・・・っ」
なで
「大丈夫よ、零くん」
「っ・・・!」
「・・・まだ、秀一は戦ってるようだから、行かないと」
ぐいっ ぎゅ
「・・・・・安室くん」
「・・・・・行かせません」
「離して、安室くん」
「嫌です」
「・・・・・安室くん、私は、FBIなのよ。任務遂行の為に、戦わないと」
「そんなに、怪我をしているのに・・・っ」
「零くんを庇った傷だから―――勲章よ」
(どうしてこの人は、そうやって笑うんだ・・・っ!)
「・・・風見くん?」
「あなたは・・・FBIの」
「雨宿り?」
「そうですが、なにか」
「なんでそう喧嘩腰・・・あむ、降谷くん呼んで迎えに来てもらったら?」
「なっ、こんな事の為に降谷さんをお呼びするなんてできるわけがないでしょう!」
「あ、そ。・・・・・ウチ、すぐそこだけど、来る?」
「・・・は?」
「傘くらい貸してあげるわよ。返すのは降谷くん越しでいいから」
「・・・・・」
「あの、降谷さん、これ・・・」
「ん?なんだ、この傘は?」
「借り物で・・・FBIの青黛さんに、返していただけますか・・・?」
「待て、どういうことだ風見、詳しく話せ」
(顔が本気だ・・・)
「いらっしゃいま・・・青黛さん?なにかあっ、」
「安室くん、喫煙席」
「えっ、喫煙席?」
「喫煙席!!」
「はっ、はい!奥、ですけど・・・」
「・・・何本吸うんですか」
「気が済むまで」
「肺真っ黒になりますよ」
「もう真っ黒よ」
「・・・長生きできませんよ」
「過剰カフェインの時点てアウトねぇ・・・」
(そんな、あっけらかんと・・・)