お昼休みは屋上に集合!


























青学生活3日目。担任がスミレちゃんでないのは良かった、けど・・・隣は生徒会長様でした・・・。

これじゃサボりも居眠りもできないじゃーん!


「・・・・・」


と、不満な顔を読まれたのか、国光から鋭い睨みが。はい、すいません、授業に戻ります。























昼休憩になった。お昼は母さんの弁当。多分、いや、絶対、洋食。国光は昼ごはんどこで食べるんだろうか。むしろ誰と。





きこうとしたら声をかけられて振り向く。


「昼食は屋上でみんなと食べるんだが、来るか?」

「行く!」


屋上で、か。みんな弁当か購買なんだろうな。レストランばりの氷帝とはやはり違う。この庶民さが心地いい。
























屋上に着くと、すでに先客がいた。


「やぁ、お先」


いたメンバーは、周助、秀一郎、乾貞治、菊丸英二。もしかしてレギュラーみんなで食べるとかだろうか。


「あと誰が来るの?」

「あとは桃かな。桃はいつも購買だから、もう少ししたら来るよ」

「ふーん・・・」


輪になっていた、空いているところに腰を下ろす。と、隣になった菊丸が身を乗り出してきた。


「改めて俺、菊丸英二!よろしくにゃ、!」

「(にゃ?)よろしく、英二。ていうか私は現レギュラーは大体知ってるよ?」

「それでも自己紹介位はしたいじゃん?」


まぁ、わからなくもない。


「じゃあ、俺もしておくか。俺は乾貞治。得意なテニスはデータテニスだ」

「データ・・・て、蓮二みたいな?」

「ん?蓮二を知っているのか?」


むしろ、乾も知っている事に驚き。いや、知ってはいるだろうけど、名前で呼ぶ仲?


「私は、前にちょっと、立海に行ったときに・・・そっちは?」

「俺と蓮二は幼馴染なんだ」

「ああ、なるほど」


納得。しかし、蓮二と同じデータタイプ・・・。


「苦手だなぁ・・・なんか知らない間に弱み握られてそうで」

「ちなみに・・・越前、1月1日生まれ、O型、右利き。生まれ、育ち共にアメリカで、日本に住み始めたのは2年前。
 3年になるとき家族が帰国し、弟が青学に通う事になったため、氷帝から青学へ転校。
 氷帝のトップ、跡部景吾に勝ったことがあるが、それは彼が腹を下していたから・・・と、一昨日新たにデータに加えさせてもらったよ」


スミレちゃんが言ってたのは、こいつ提供だったのか・・・。


「ちなみに、の弱点は・・・」

「公表しなくていいよそんなこと・・・ていうかいつそんなの知ったの・・・」

「なんだ、残念」


・・・周助サン?笑顔でそんな事言わないでくださいな。なんか精市がかぶるなぁ・・・。
青学って、立海とキャラ似てる人何人かいるな。
お堅い年齢不詳の国光と弦一郎、データで弱み握られてそうな貞治と蓮二、いつも笑顔だけどその笑顔の下で何考えてるかさっぱり読めない周助と精市。
・・・・・見事に両方とも現ビッグスリーだな。


ちゃん、青学はもう慣れた?」


ふと、秀一郎が言った。話題かえてくれて助かった!


「まぁ、ぼちぼちかな。隣が生徒会長様でサボりも居眠りもできないのが残念」

「あはは・・・」


案の定国光が睨んでくるけど、ひとまず見ないようにしておく。


「遅くなりましたー!って、あれ、先輩」

「あ、桃。お先ー」


スペースを空けて桃を座らせてやる。そこで、その手の中にあるものたちを見て一瞬固まった。


「・・・すごい量だね」

「こんくらい食わないともたないんスよ!」

「それならパンじゃなくて米食べなさいよ。そのほうがエネルギーになるから」

「でも購買のパン美味いんスよ!」


そりゃ、おいしいもの食べたいだろうけど。


「日本米おいしいのにー」

「アメリカの米はおいしくにゃいの?」

「おいしいけど・・・私は日本米のほうが好きだな」


その後談笑しながら昼食を終えて午後の授業、満腹で眠くなったところに、国光の痛い睨みが突き刺さるのだった。
















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