王様ゲーム
「王様だーれだ!」
がっくんの「王様ゲームやろうぜ!」の一言から始まったこのゲーム。
参加者は景吾、侑士、がっくん、ジロちゃん、亮、チョタ、若、私の8人。樺地は景吾の後ろに控えて出来てくれない。
みんな1本ずつ引いて、自分の役を確認した。私は2番だ。
「あ、俺です」
最初の王様はチョタだった。
「えーと・・・じゃあ、2番の人が5番の人を膝に乗せる・・・で」
「2番と5番誰だー?」
「つーかショボイな、命令」
「はーい、私2番」
「「何(やて)!?」」
なぜそこでそんなに驚く。景吾と侑士、この2人は5番ではないとみた。
「5番・・・俺だC〜!」
「「!?」」
「はーい、おいでジロちゃん」
「わーい!」
ジロちゃんが膝に座る。
軽いなぁ・・・筋肉あるのか?この子。
「そんじゃ次なー・・・王様だーれだ!」
次のは・・・お。
「はーい!王様ー!」
私が王様だった。視線がこちらに集中する。
みんな、モテるだけあってイケメンぞろいなんだよな・・・と改めて思う。だから恋するというわけでもないが。
ふ、と命令を思いついてにやりと笑った。なぜかみんな固唾をのんでいる。
「6番が王様のほっぺにキスすること!」
「「んなっ!?」」
だからなぜそんなに驚く、No.1とNo.2。
「6番誰だ・・・?」
「・・・俺です」
「日吉!?」
若が6番だったようだ。嬉しいが、しれくれるだろうか。
「よし、どーぞ」
「・・・・・」
若が戸惑いがち、遠慮がちに近寄って来る。
・・・・・
ぱっと離れた若は、顔を赤くして口元を手で覆っていた。
「〜〜〜なんでそんなに可愛いの若っ!!」
「てめっ、!それは無しだろ!!」
「王様なんだからいいじゃない!」
「・・・下剋上・・・」
若に抱きつくと景吾から非難の声があがるが却下。若が呟いたのは無意識だと思うことにする。
この後何度かやったが、氷帝の帝王が王様ゲームのキングになることは、一度もなかった。
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お題配布元
はちみつトースト
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