コラボ:華ノ香と大河(葵ちゃん執筆)
「たーいがー!」
金曜日の放課後、駅前の大きな本屋に用があったので、音楽室で少しだけピアノを弾いたあとにひとりで歩いていたときである。
大声でそう呼ばれたので、うっかり先ほど購入した音楽雑誌を落としかけた。
え、わたし?しかしこの大阪で、わたしのことを名前で呼ぶような人なんて10本の指で足りるくらいだし、きっと別の違う「たいが」さんのことなんだろう。
驚いた。でもよかった。思わず振り返って「はい」なんて言って、誰もいなかったら大恥かくところだ。
「大河ー!」
「きゃっ、!」
と、思ったところだった。背中にずっしりと重いなにかがのしかかり、さらにぎゅううときつく抱きしめられた。
「???」わ、わたし駅前で誰かに抱きつかれるような人間ではないのだけど…そんな顔広くないもの。
がっちりホールドされたままの身体をすこしだけ無理やりひねらせて、わたしに抱きついてきている人の顔をみた、
瞬間、驚いて今度こそうっかり雑誌を落とした。かばんがずるりと肩からずれた。
「うちやで、うち!」
「…華ノ香?」
「おん!ホンマ偶然やなあ、まさか蔵ノ介より先に大河に会うとは予想外やったで。」
にやり、と笑う華ノ香は、白石くんの双子の妹さんである。
驚きすぎてぽかんと間抜けな顔していたわたしに華ノ香はひとつデコピンをして、「驚いとるみたいやなあ」ととても楽しそうにそういった。
わたしはおでこを抑えつつふてくされた顔をするのである。
だって、あなた、昨日の電話で明日来るって言ってたじゃない。今日来るなんて聞いてない。というか駅前で出会うとか聞いてない。(それは華ノ香もだと思うけど)
「あなた、明日来るって言ってなかった?」
「あー、部活休めることなってな?はやく来てもうてん。」
「…ふうん。」
「うれしいやろ?」
「まあ、」
うれしいけど。と、言ったらまたぎゅううと抱きしめられた。「華ノ香、くるしい。」「あ、すまんつい。」
大河と会ったらテンションあがってもてー。と笑う華ノ香をみると、こういうところはやっぱり女の子だなあと思う。
はじめて見た時はあまりに白石くんと似ているものだから、なんて格好いい女の子なんだろうとか思っていた覚えがある。
だけど微妙に違う笑い方も、白石くんの声マネしてない普段も、…興味ないが跡部景吾の話をしたときの華ノ香のやりづらそうな照れた顔も、
とってもとっても女の子だなあと思う。(かわいいなあ)
「あ、そや大河、今日うち寄ってかへん?夕飯ひとりやろ?」
「いいの?」
「当たり前や。みんな喜ぶし。」
「じゃあお言葉に甘えて。」
「決まりやな!ほないこかー」と、わたしの手をとって華ノ香が歩きだすので、いつもこの瞬間わたしはとても優越感にひたるのである。
…まだ手なんてつないでもいないでしょうに。ざまあみなさい跡部景吾。(そして存分に羨ましがればいいの)
↓あとがき
▼
ごめんさえちゃん\(^o^)/
なんか大河さんの対跡部景吾が激しすぎてだな…書いてる葵もびっくりでだな…とりあえず華ノ香ちゃん帰省話をかいちった…
本当は白石とか出す予定だったんだけどなーあははーおかしいなー\(^o^)/
とりまこんな感じのかのたいですっらぶらぶいちゃこらしすぎて吐血ですっ
―――――
萌えはげました
もう、ほんと、ありがとう葵ちゃん\(^q^)/かのたいらぶらぶすぎるなww白石と跡部涙目www
葵ちゃんの書く華ノ香が可愛すぎて、「華ノ香・・・こんな可愛い子だったのかお前・・・」とか思ったよ(おい親)