合流





















島を移ると、比嘉中の面々がいなくなっていた。勝手に行動するらしい。残った他のメンバーは、合宿施設のある場所に向かう事になった。


「大河、足元気ィつけや?」

「うん、大丈夫よ、ありがとう」

「なんか・・・お前ら恋人同士みたいだな」


が大河に手を貸しつつ歩いていると宍戸に言われ、二人は互いに顔を合わせた。


「あれやな、白石を見とるようや」

「まぁ、顔同じやしな」

「・・・白石って、アンタが白石さんでしょ?」


下、大河より少しだけ下から声がしてそちらを見ると、越前がを見ていた。


「あぁ、うち、双子の兄貴がおんねん。大阪に」

「ふーん・・・東京にいるのに大阪弁なんだって思ってたけど、実家が大阪って事?」

「そういうことや」


越前はもう一度「ふーん」と言うと、すたすたと歩いて行った。


「なんやったんや・・・?」

「ただ気になっただけやろ」


そうこうしているうちに、合宿所が見えてきた。
























合宿所には、やはりというか案の定先生方はいなかった。先に来ていた比嘉中の面々も、見ていないらしい。
まずは合宿所内にどんなところ、どんなものがあるかを調べる事になった。


と大河も手伝い、管理小屋を調べた。




















「・・・なるほどな。それで先に此処に居たのか」

「どないしたん?みんな集まって」



「・・・て、蔵ノ介」

!」


自分と同じ顔が近づいてくる。そして、視線が徐々に下に向いて、カチッ、と固まる。


「・・・たい、が?」

「白石くん・・・」

「た・・・たいがあああああ!!!????」


白石が大声をあげてのけぞる。謙也、千歳、金太郎、財前の四天宝寺メンバーも近寄ってきた。


「大河・・・自分何でおんねん」

「謙也くん。たちと同じ船でコンクールがある島に行くはずだったんだけど・・・」

「嵐におうて巻き込まれたっちゅー話か・・・」

「うん・・・」

「大河、怪我とか、してへんな!?」

「うん、大丈夫よ、白石くん」


大河の肩をがしっと掴んだ白石が、はあああと安堵の溜息をつく。はそんな彼らを横目で見つつ、こっそり財前に耳打ちした。


「蔵ノ介、大河にこんな過保護やったっけ?」

「さぁ・・・?けど最近はなんや酷い時もあるようっすわ」

「ふーん・・・」


が白石たちに目を戻すと、白石はいつの間にか跡部に向き直って話をしていた。


「これからどないするかやな・・・」

「大河、サバイバル大丈夫かいな?」

「こうなってしまったからには、サバイバルするしかないわね」

「ほんま肝すわっとるな、大河」


謙也が大河の頭を撫でる。


、飯食ってミーティングだってさ」

「おん。了解や、岳人」


向日に言われ、たちも食堂へと向かった。




















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文章がいろいろおかしい← 

蔵ノ介さんが大河ちゃんを恋愛として気になり始めた時期だと勝手に思っておく←

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