銀のペンダント
いつものようでいつもと少し違う朝を過ごし、朝練の為にいつもと同じようにそのドアを開けると、そこにはまだ二人しかいなかった。
「おはよう、長太郎、宗弘」
「おはようございます、さん」
「おはよう、ございます・・・」
「まだ二人だけなん?」
「そうみたいです。あ、さん」
「ん?」
鳳が鞄をがさごそさせて何かを取り出した。可愛くラッピングされた、両手のひらにすっぽり収まる大きさの包み。
「お誕生日おめでとうございます!」
「おぉ〜!おおきに長太郎!開けてもえぇ?」
「はい!」
なんとなくそっと、包装を解く。出てきたのは小さな箱で、アクセサリーだというのが予想される。
さらにその箱を開けると、小さな花モチーフのシルバーペンダントが入っていた。可愛すぎず堅すぎず、の好みにぴったり合うものだった。
「かわえぇ!めっちゃうちの好みわかっとるやん長太郎」
「えへへ・・・樺地と一緒に選んだんですよ」
「へぇ〜」
「・・・自分からは、これです・・・」
と、今度は樺地が包みを差し出す。鳳のより少し小さい。
「開けてもえぇ?」
「・・・ウス」
確認をして、先ほどと同じようにそっと包みを開ける。同じ所で買ったのだろう。同じ箱で、少し小さい物だった。
「わぁ・・・!」
入っていたのは、ペンダントと同じ花、同じ装飾のイヤーカフ。
「お揃いのがあったんで、二人で一個ずつプレゼントしようって」
「めっちゃかわえぇやん!二人ともありがとうね!」
「はい!」
「・・・ウス」
そうしては、自分よりも大分高い所にある頭を、優しく撫でたのだった。
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ちょたろ樺地は仲良しだと思います。いや、2年生3人ともきっと仲良し。
若は「しょうがねぇな」って感じでなんだかんだで一緒にいるんですよ、きっと。ここにはいないけど←
お題一人一人であてたら樺地が余っちゃうんでちょたと一緒にしてみた。
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