カザネ氏とのコナンコラボ
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「しゅ・・・昴くん」
「なんです?十華さん」
「榛那がうなされてるの」
「・・・なら、おまじないしますかね」
「おまじない?」
「えぇ、ほんの些細なおまじないです」
「(おまじないって、何する気なのかしら秀一は)」
「榛那くん」
「っ・・・う、あ」
「・・・大丈夫、君は1人じゃない。皆居るから、」
「っ・・・ん、ほん、と?」
「はい、だから、ゆっくりおやすみ(額にキスし)」
「ん・・・う、(すう)」
「成程、おまじない、ね」
「昔から、彼女がうなされるとこうやってたんです。寝たら1人になると思って、寝たがらない子だったんですよ」
「・・・大丈夫よ、榛那。私達が、傍に居るからね(頭撫で)」
じー・・・
「な、なぁにゆーくん?さすがにそんなに見つめられるとゆーくんでも照れちゃうよ?」
「いや・・・薊、結構可愛い顔してるよなと思って」
「へぇっ!?」
「郁大ぃぃぃ!!!なに薊口説いてやがるんだぁぁぁ!!!」
「口説いてねーよ。得意のポーカーフェイスはどうした」
「うるせぇ!お前にポーカーフェイスも何もあるか!」
「なんでだよ」
「榛那、今どこ?」
『ポアロの前だよ。雨宿りしてる』
「ポアロにいるなら安室くんく傘借りたら?」
『残念ながらポアロは臨時休業みたいでね』
「あら・・・じゃあ、蘭ちゃんは?」
『・・・・・いないみたいだ』
「んー、じゃあ、迎えに行くからちょっと待ってて。ちょっと時間かかるけど」
『え?わざわざいいよ。走って帰るから』
「だーめ。待ってるのよ」
『・・・わかったよ』
「あれ?歩き?」
「バイクだと結局濡れちゃうでしょ?だから時間かかるって言ったのよ。さ、帰ろう?」
「うん・・・ありがとう」
「薊、そろそろ離してやれって」
「えー」
「離せって・・・の!」
「やだー!ホームズくんもっとぎゅっぎゅするー!」
「お前彼氏居るだろ」
「彼氏居るなら・・・」
「あれは彼氏じゃない」
「彼氏じゃない」
「真顔で言ってやるなよ」
『おい伏見!』
「なんだ」
『待ち合わせ時間になっても来ないとはナメてるだろ!?』
「君と待ち合わせしてるのは私じゃないが?」
『ふざけるな!じゃぁ誰・・・っ!?せ、青黛さんっ!?なんっ』
ブチッ
「・・・・・ふう」
「榛那くん?今の電話は?」
「ヘタレからだ、沖矢くん。気にしちゃいけない」
「はあ」
「安室くん」
「せっ、青黛さん!?何でここに」
「何でって、榛那に言われたからだけど・・・榛那、いないわね」
「・・・騙されたんですよ・・・」
「ふぅん・・・どうする?」
「え?」
「元々は榛那の買い物に付き合う予定だったけど、私も買い物したいのよねぇ。安室くん、付き合ってくれる?」
「えっ!は、はいっ!」
〇月×日 晴れ
今日は安室くんを無理矢理呼びつけた。貴様とでかけるなんて、とイライラしていたけれど十華さんを見ると態度がころっと変わって面白かった。
私が居ると安室くんはよくしゃべるが、十華さんと2人きりになるとダメなんだよな・・・としみじみ思う。
大丈夫か29歳。
赤井「会話中に十華がふざけて泣き真似をしたら、遊んでいた榛那が『とうかさんなかないで』と頭を撫でてあげていて癒された。それを見て今度は俺も泣き真似をしたら『あかいくんはなかない!!』とキレ気味だった。優しい子に育ってきている」
「お若いのに警部なんて凄いですね」
「いややわぁ、十華はん。あて、そんな若うありまへんよ」
「へ?」
「私と同期どすからなぁ、菖蒲はん」
「同期なんです?」
「えぇ、あて、十華はんより年上ちゃいます?」
「そう、なん、です・・・?」
「ふふ、年齢は秘密さかい。堪忍ね」
「少しでも何かしたら榛那は私が預かるから」
「そんな、僕が何かすると?」
「・・・・・知らない優しい人、ってのを利用してなにかしでかさないかとね」
「・・・今まで甘やかしてやれなかったぶんは、構ってやるつもりだが?」
「・・・・・」
それを言われると、何も言い返せない
「伏見」
「なんだい?安室くん」
「ご飯おごってあげてるんですから正直に答えてくださいよ?!」
「ん」
「お前と!十華さんの!関係を!教えろ!」
「・・・・・?FBI?」
「以外は!」
「お母さん変わり?」
「・・・・・」
「位だな」
「本当にそれだけか!」
「それだけだよ。FBIは、皆親代わりみたいなものだ」
「白馬くんかっこいいよねー」
「快斗と例のホームズくんとどれが好きだよ」
「快斗」
「その素直さを本人に言ってやれよ」
「腹立つから言わない」
「(こりゃ当分無理だわ)」
「ごちそうになりまーす」
「わあい、かーくんの奢りv」
「・・・なんで郁大が居るんだよ」
「薊に誘われた」
「お前も承諾すんなよ!デート台無しだろ!」
「あいつはデートと思ってねぇぞ」
「マジかよ」
「マジだよ」
「(頭抱え)」
「おねーちゃん」
「お?どうした、フィズ」
「ジンおいたんしらない?」
「アニキならウォッカと任務な筈だろ?」
「うー」
「・・・じゃあおねーさん相手してやっから、泣くな泣くな(頭撫で)」
「ほんと!?」
「あぁ!で、何すんだ?」
「ぬいぐるみ!」
「ぬいぐるみ、てかそれ」
「ベルねえ買ってくれた!」
「私は別に親が居ないから構わないが・・・在月くんのご両親は大丈夫なのかい?十華さん」
「話してきたから大丈夫よ、榛那」
「え、あ、でも、私なんか居たらお二人を巻きこんじゃいます・・・」
「へーきへーき」
「私達は慣れているし、気にすることはないさ」
「・・・でも、」
「気になったんだけど、いいかな?」
「なんだい?在月くん」
「伏見さんと十華さんって、どんな関係なの?」
「・・・・・」
「あ、変な事きいたらごめんなさ「親代わりみたいな人さ」・・・・・」
「優しいし、強いし、頼りになるし、私は、あの人に甘えっぱなしだよ」
「・・・好きなんだね」
「・・・好き、だね、うん、」
―――
「お待たせー、お風呂空いたよ。・・・どうしたの?」
「あ、えと」
「なんでもないよ。じゃあお風呂入って来るよ」
「あ、うん・・・榛那、何かあった?嬉しそうだったけど・・・」
「な、なんでもありません」
「?」
「あの・・・」
「ん?」
「十華さんにとって、伏見さんってどんな子なんです・・・?」
「私にとっての、榛那?」
「はい」
「そうね・・・妹、みたいな子かな。母親みたいって人にはいるけど」
「大切な、家族・・・?」
「えぇ・・・とても大切な、家族よ」
(いいなぁ、そういうの・・・。伏見さん、ちゃんと通じ合ってるよ・・・)
薊「・・・・・?かーくんとゆーくんは何入れ替わって遊んでるの?」
郁大「・・・はえーよ、薊」
快斗「まだ何も言ってねぇだろ」
薊「いやまず立ち方が違う」
快斗・郁大「「そこから?」」
榛那「濡れてないかい?十華さん」
十華「大丈夫、ありがと。榛那」
「もう少し私に寄ったらいい、濡れるだろ?」
「歩きにくくない?」
「これくらい平気さ」
安室「・・・・・」
沖矢「・・・・・」
「・・・・・いいの?あの2人」
「ちゃんと分けてああなったんだから、知らない(真顔)」
「ゆーくんの好きな子しょーがくせーなんだー」
「・・・・・」
「うそうそ、ある程度ホームズくんで察する」
「・・・おう」
「大変だろうけど、頑張ってね」
「人の事言えた義理かよ」
「かーくんは、ほら」
「ん?」
「・・・なんでもない」
快斗「(ぎゅー)」
薊「・・・・・」
郁大「気持ちわりぃから俺じゃなくて、薊に抱きついてくんね?」
「薊は無理・・・可愛い・・・」
「薊、こいつ置いていくぞ」
「そうだね」
「!?」
「おー、薊。バレンタインだぞ」
「はい、ゆーくん」
「くれるんだな」
「かーくんにあげる予定だったの」
「・・・で、俺に横流し?」
「他の女にでれっでれしてるアホにあげるチョコなんかない」
「(うわ)」
「要らないならホームズくんにあげてね」
「・・・あ、会ったら渡しとくわ・・・」
「はい、赤井くん、十華さん」
「・・・これは?」
「お守り?」
「2人とも危ないからね、お揃いだよ」
「(交通安全・・・)」
「「(お揃い・・・)」
「安室くんもお守りいるかい?」
「・・・・・」
「交通安全、十華さんも持ってるやつだ」
「十華さんとお揃い・・・」
「赤井くんともおそろいだ」
「っ!(バンッ)」
「お守りを叩きつけるもんじゃないぞ、安室くん」
「・・・あれ、薊だけか?」
「だって私がゆーくん呼んだんだし」
「・・・あの快斗の声、まさか」
「んふふー、似てたー?v」
「ふざけんな」
「似てるかなー、って思って」
「・・・・・」
「・・・何奢らないといけないの」
「何にするかな」
「安いのにして」
十華「あんたたちそんなに喧嘩するなら榛那のいないところでやって。というわけで榛那は私が預かるわ」
赤井「待ってくれ母さん・・・」
十華「誰が母さんだ」
―カザネちゃん
十華『ちょっと!夜中に何回電話してきて・・・』
赤井「榛那知らないか」
『榛那・・・?居ないけど』
「そうか」
『何、どうかしたの?』
「まだ、帰ってきていないんだが」
『携帯は!』
「繋がらん」
『あーもう!そっち行くわよ!』
―自分
「心当たりは!?」
『あったらとっくにしている』
「開き直らないでよ!まったく、あんたがそばにいながら・・・!」
『・・・すまない』
「謝らないでくれる!?ったく・・・私が心あたれるって言ったら蘭ちゃんか真純くらいなんだけど」
―カザネちゃん
十華さんができる限り電話してみるけど誰も知らなくて、最後の最後でジェイムズに電話したら「今から送る」って言うから2人で口揃えて「迎えに行きます!」って言うあれ
―自分
「もしもしジェイムズ!?榛那知らない!?」
ジェイムズ『榛那くんか?榛那くんならここにいるが・・・』
「へっ!?」
『代わるよ』
「えっ、あ、はい」
榛那『・・・十華さん?どうしたんだい?』
「どうしたじゃないでしょ!こんな時間まで、連絡も入れずに!」
『えっ、あ、ご、ごめんなさい・・・携帯の充電切れちゃって・・・』
「だったらジェイムズの借りるとか、公衆電話とかあるでしょう!?」
『ご、ごめんなさい・・・』
『まぁまぁ十華くん、落ち着きなさい』
「ジェイムズ、でもねぇ!」
『榛那くんも悪気があったわけではないし、確認しなかった私も悪いわけだから、許してやってはくれないか?』
「・・・とりあえず秀一に連絡入れさせて。まだ探してるだろうから。私はそっちに行くわ」
『わかった』
「それじゃ、切ります」
「あのね、榛那。出かけるなとは言わない。せめて一本連絡を、入れて欲しかったの」
「・・・うん」
「すごく、心配したんだからね?」
「・・・うん」
「だから、今度からは・・・榛那?」
「ごめ・・・っ、ごめんな、さ・・・っ」
「え、あ、ちょ、」
「しんぱい、かけてっ、ごめんなさい・・・っ」
「・・・私も言い過ぎたわ。ごめんね、榛那」
なでなで ぎゅーっ
「う〜・・・」
びっくりしたのと申し訳なさと心配してくれる嬉しさで泣いちゃう榛那ちゃんと、か・・・
快斗「あのさ、郁大」
郁大「・・・(嫌な予感がする)なんだよ」
「薊の奴が最近小さなホームズくん、小さなホームズくんばっかりで!構ってくれねぇんだよ!」
「・・・・・可愛いって言ってたしな」
「同い年だぞ!?可愛くねーよ!」
「薊の性格考えてみろよ、快斗」
「・・・言うわ」
「言うだろ」
快斗「はぁ・・・」
郁大「快斗」
「なんだよ、郁大」
「薊、どうしたんだよ。昨日「小さなホームズくん」に会ったんじゃねーのか」
「俺が会わせないようにした」
「・・・落ち込みよう半端ねーぞ」
「そしたら倍構ってくれなくなってよー!」
「バカだろ」
「うっせーな!」
「・・・十華、さん?」
「榛那?大丈夫?」
「・・・ん、」
「・・・おいで(両手広げ)」
「え?」
「ほら」
「・・・(たたっ)(ぎゅー)」
「・・・寝れなかったの?」
「ん」
「大丈夫、怖くないから(頭撫で)」
「・・・うん」
「・・・」
「・・・さんて、」
「ん?」
「おかあ、さん、て、こんな感じ?」
「へ?」
「あったかくて、やさしくて、それで、その・・・」
「・・・うん、そうだよ」
「そっか、なら・・・十華さん、は、さ、」
「・・・榛那?」
「(すー)」
「・・・寝ちゃった」
「十華、珈琲が、と、榛那?」
「今寝たの」
「・・・そうか、ベッドにはこ、」
「起きるまでこのままにしてあげて」
「いいのか?」
「いいの」
「なんなら私が榛那を引き取ろうか・・・」
「だめだ・・・」
「あんたに任せてると変なことに巻き込まれかねない」
「それでも」
「過保護すぎるのも危険だって気づきなさいよ」
「・・・」
「・・・・・赤井くんと十華さんがお父さんとお母さんならよかったのにな」
「えっ?」
「フム・・・」
「え、や、フムじゃなくて」
「おい」
「なに」
「貴様!赤井と十華さんの隠し子だったのか!」
「話の内容が見えないが違う事は確かだよ、安室くん」
「と、十華・・・姉、さ、ん・・・んんん(ぎゅー)」
「(なでなで)」
「榛那くん、俺は」
「赤井くん」
「榛那さん、ちょっと」
「?なんだい?安室くん」
「十華さんの事で訊きたい事が」
「私だって、最近ようやく接する機会が増えたんだ。あまり知らないよ」
「じゃあ赤井との関係だけでいい」
「・・・保護者?」
「は?」